【webサイト制作・webシステム開発 虎の巻】 Vol.1「web制作会社の選び方」

みなさんこんにちは。
大阪webソリューション事業部プランニング部・部長の近藤です。

このコーナーでは、社内のweb担当者のアナタがwebサイトをリニューアルする際に「何からどう始めればいいんだい?」という時に役に立つ情報をお届けします!

第一回目は、プロジェクトの第一歩、「web制作会社の選び方」についてです。

数多くの制作会社の中から、予算やリニューアル要件にあった制作会社を選定するってそれはもう大変。
今回は、制作会社選びの参考として「従業員数」という軸でそれぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介していきます

10人前後の制作会社

少数精鋭のクリエイターが切磋琢磨している、まさにプロ集団という会社さんが多い印象です。

ディレクターが、提案、要件定義〜進行管理を担当。
デザイナーがビジュアルデザインとコーディング、お問い合わせフォームやWordPressの導入など、簡単なシステム開発まで行うこともできます。

メリット
フットワークが軽く、対応力が魅力
フットワークが軽く、細かな要望にもスピード感を持って対応することが可能です。費用も比較的安価で対応してもらえることも。
ランディングページや、サイト構成が10ページ〜程度の案件で、要望に忠実に予算を抑えて早く公開したい場合などはピッタリです。
デメリット
人員不足でサイト運用まで手が回りにくい
デザインもしくはコーディングのどちらかに秀でている場合もありますが、それ故に外部協力会社との協業が多くなり、品質管理は気をつけたいところです。
人員構成的に公開後の運用までをカバーするのが難しく「作って終わり」の対応になることがあり、公開後のコンテンツ制作に思わぬ費用がかかってしまうケースもあるでしょう。
また、担当者の退職により品質が著しく変化してしまう懸念もあります。

10人前後の制作会社の作業分担イメージ

ディレクターが営業・企画・進行管理を行い、デザイナーがデザインとhtml、cssの実装も行います。
大規模案件への対応は難しい場合が多いですが、エンジニア主体の組織の場合、独自のツールなどで量産系案件の対応ができる場合もあります。

30人前後の制作会社

ディレクターが提案、要件定義〜進行管理を担当し、デザイナーがビジュアルデザインを行い、フロントエンドエンジニアが設計とコーディング実装を行う分業体制が可能な規模感です。
SEとプログラマを兼ねたバックエンドエンジニアが在籍する場合もあり、CMSの複雑なカスタマイズが対応できる会社もあります。

メリット
提案案件から運用フォローまで
各職種専業の場合、デザイナーのしっかりとしたビジュアル提案や、ディレクターによる企画提案にも強みが出てきます。
社内の知見や協力会社を駆使し、動画撮影や取材・ライティングなど素材作成でもある程度幅広い対応が可能です。公開後の運用フェーズでもログ解析による定期的なレポーティングに加え、日常的な技術的支援も運用・保守契約を結ぶことで対応が可能になる規模感と言えます。
デメリット
ディレクターの依存率が高い
体制上、新規制作と運用を一人のディレクターが兼務することも多く、制作進行時に作業の遅れが発生したり、対応の品質が低下するなどの懸念があります。
運用フェーズでは、提案に手が回らずにオペレーター的な運用サポートになりがちです。
ディレクター負荷分散のため、デザイナーやエンジニアが打ち合わせの場に参加し、直接やりとりができる体制であればベストです。
事前にヒアリングをしておくと良いでしょう。

30人前後の制作会社の作業分担イメージ


デザインはデザイナーが、実装はエンジニアが分担することによって量的な対応力が担保されます。会社によっては営業部分と企画を行うプランナー(もしくはプロデューサー)を配置している場合もあります。

50人以上の制作会社

営業的役割をもつプロデューサーや企画提案を行うプランナー、運用専任の運用ディレクター、システム開発を行う部署などといった、専門職のいる体制を持てる規模になります。

メリット
企画から運用までの戦略立案が可能
職能が明確に分かれていて、プロジェクトの目的や要件定義など、上流工程から公開後の運用のことまでを考えたプロジェクト設計が可能です。
デザインや開発など実作業以前・以後の部分での貢献が期待できるでしょう。
万が一、制作会社の担当者が退職した場合なども組織でカバーすることができます。
デメリット
費用は比較的割高。情報伝達には注意
関わるスタッフが多くなる分、小規模な制作会社に比べて費用は割高になります。
組織力で安心して任せられる反面、完全分業ゆえに社内伝達が上手くいっていない場合は対応が遅れたり、メンバー間で案件理解の齟齬が生まれるなどの可能性があります。
課題管理ツールなどを用いるなど、情報管理や伝達のミスを未然に防ぐ対策がなされているかは確認しておきましょう。

50人前後の制作会社の作業分担イメージ


各フェーズで専任のスタッフが対応できます。チームで対応することで、より戦略に基づいたプロジェクトを安定して進めることが期待できます。公開後の対応もしっかり任せられるでしょう。

webサイトで会社概要と制作実績は見ておきましょう

いかがでしたでしょうか。

今回ご紹介した以外でも、web広告の運用ができる、取材・ライティングができるライターを抱えている、など特定の分野に強い制作会社もたくさんあります。

相見積もりを取る際も、単純な金額の多い少ないだけで比較せず、制作会社の規模や得手不得手をしっかりその会社のwebサイトで確認してみてください。(会社概要だけでなく、制作実績も必ず確認しましょう)

金額だけで判断してしまうと、対応や成果物が期待するものでなくプロジェクトがうまくいかなかった、というのはよく聞く話です。
どういう対応を期待するのかも明確にした上で、制作会社の実績、規模、担当者との相性などもしっかり確認、検討しながら、自社のプロジェクトに合いそうな会社を選ぶというのがプロジェクト成功への第一歩です。

ではまた次回!

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