ルート・シーのデザイナーが注目! 2025年のwebデザイントレンド3選
こんにちは。デザイナーの西江です。
日々新しいテクノロジーの登場や、時代背景や環境の変化、ユーザーの価値観や感覚の変化により、webデザインも進化を続けています。
様々な流行がある中でも、ルート・シーのwebデザイナーが過去のトレンドを踏まえつつ、2025年に特に注目しているトレンド3選をご紹介します。
1.スマホ特化型デザイン
スマホユーザーに最適化されたデザインをPC版にもそのまま適用する新しいトレンドです。
従来のレスポンシブデザインでは、デバイスごとに表示を調整していましたが、スマホ特化型ではスマートフォン表示を最優先に考え、調整は加えますがそのままの流れをPCにも展開します。
PCやタブレットへの対応は最小限に止められるため、シンプルな構造となります。よって制作にかかる時間と労力がカットされ、コストが抑えられます。
また、ページ読み込み速度の向上にも繋がります。
2023年にも紹介しておりますので、こちらも合わせてご覧ください。
「ルート・シーのデザイナーが注目! 2023年のwebデザイントレンド3選」
今までは背景が画像中心の動きやインタラクションがない静的なデザインでした。しかし2025年はスクロールと連動するアニメーションが追加されたり、コンテンツがパララックス*で浮き上がったり、ピン止め&段階表示される演出がトレンドです。
こうしたデザインは、サイト全体の世界観やストーリー性を高め、より魅力的で個性的な印象をユーザーに与えることができます。
*立体感や遠近感を持たせる視差効果。
- 掲載サイト
- 新・夜間美容シャンプー YOLU[ヨル]
- 掲載サイト
- ほろよい meets 3COINS
2.巨大タイポグラフィ
タイポグラフィとは、文字のレイアウトを工夫することで、読みやすい・美しい・印象の残るデザインに仕上げる技術を指します。
最近では、大きな文字を用いて視覚的なインパクトを生み出すデザインスタイルがトレンドとなっています。
タイポグラフィは瞬時にユーザーの視線を引きつけられるので、見出しやキャッチコピーなど、重要なメッセージを強調する場面で特に効果を発揮します。
2024年にも紹介しておりますので、こちらも合わせてご覧ください。
「【2024年】webデザイナーが注目!webデザイン最新トレンド9選【後編】」
今までは、キャッチコピーを強調するための装飾的な使い方が主流だったところに、2025年の新しい傾向として、タイポグラフィがビジュアルそのものとして使われたり、画像や動画に頼らず、テキストだけで「惹きつける」デザインが成立してきています。
それにより、文字サイズの常識が覆りました。
以前は、見出しが読みやすいサイズが目安でしたが、今はスマホ1画面を埋めるようなサイズで配置をされることも珍しくありません。
そして、可読性から“印象”重視への流れが加速しています。
全てを読んでもらうことよりも、一瞬で「空気感」が伝わることを優先したり、文字を画像と重ねる、文字にマスクをかける、わざと欠けさせるなどの使い方も増えてきています。
- 掲載サイト
- アーバン博
3.オーバル(楕円に似た曲線)
2025年のwebデザイントレンドである「オーバル」の活用は、デザイントレンドの中でも人気があり、フラットでもなく、角丸でもない「柔らかく洗練された未来感」を演出する手段として注目されています。
PCモニターとも相性がよく、CSSで再現できるのもメリットです。
また、全ての角を丸くするだけでなく、1つの角を丸くすることでさらに個性的で優しい印象を与えることができます。
2025年、これからのオーバルは、ファーストビュー背景に流体グラデーションの楕円を重ねて未来感を出したり、セクションの区切りとしてオーバルのブロブシェイプ*で自然に切り替えるデザインに。
また、装飾パーツとして、浮遊感あるボケたオーバルを左右に配置するなど今後幅広く使用されていく兆しです。
オーバルの2025年になって進化した点として、
- 柔らかさ × 洗練 × モダン感 の中間点を担うキービジュアル。
- 単なる流行ではなく、ユーザビリティ・ブランディング双方で活用可能な“万能形状”。
- AIアート、3Dとの相性がいいのでさらなる発展の可能性。
こういった使いやすさから、さらによく使われてトレンドとなっていくでしょう。
*スライムのような不定形なものが流動的に動く絵柄のようなもの。
- 掲載サイト
- Fio Lab.
- 掲載サイト
- 自費リハビリ施設 – アールリハビリステーション
4.まとめ
2025年のwebデザインとして注目されるトレンド3選をご紹介しました。
2025年のトレンドは2024年のトレンドを土台にしつつ、実用性・表現力・技術応用の面で明確に進化しています。
「レスポンシブ対応」ではなく「スマホ専用設計」がベースになるケースが増え、巨大タイポグラフィは「デザインの主役」に昇格。
また、オーバルはユーザーが装飾から人間の持つ感覚を通じて情報を受け取り、やわらかな印象を残す接点やUIの仕組みをつなぐデザインとして昇格し、UXとブランディングに貢献する要素に進化しています。
デザインはwebサイトを構成する上で大切な要素ですが、単に流行を追うのではなく、各企業や組織が持つ独自のブランドアイデンティティとターゲットユーザーのニーズに合っているかを十分検討し、最適なデザイン戦略を立てることが重要です。
その際は、ルート・シーがお客さまの課題や状況に合うデザインをご提案させていただきます。