PDFのファイル容量をダイエットしてみた。 ~イラレからPDFの最適化について~

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まいど~専任部 チームリーダー和泉です。

私が所属する専任部は、正確で素早い運用を心掛け、業務を行っている部署です。また、チームミーティングでは積極的に改善点を議題に上げ、より良い運用を行えるように日々業務に取り組んでいます。

私たちの業務の中で、様々な制作会社様から納品いただいたIllustratorのデータをPDFに出力するというものがありますが、今回はその出力方法について取り組んだ内容を紹介します。
これまで運営チームでは、納品いただいた制作会社様の書き出し方法に準じて作業を行っており、いわゆる納品データの仕様に忠実な作業を行っておりました。
ところがある時、メンバーの山本(中途入社)が前職で経験した手順をベースに変換作業を行ったところ、ファイル容量を大幅に圧縮することができたのです。
その後のチームミーティングで、ユーザーにとっても我々作業する者にとっても「よりwebに最適化されたPDFを出力するには」という話し合いを行い、改めて作業フローを見直しました。運営ルール上は手順も含めてお客さまとの間で取り決めがあるのですが、私達が改めて考えたPDF最適化の手順を提案し、無事に採用されることに至ったのです。

では、そのPDF出力方法を詳しくご紹介いたします。

Illustratorで最適化されたPDFの出力方法

①Illustratorでの修正が完了したら、「複製を保存」を選択。ファイルの種類をPDFにして保存

ファイル→複製を保存
ファイルの種類は「PDF」に設定

②保存時の設定を変更

設定を保存することができます。

「一般」の設定
互換性のある形式:Acrobat 7(PDF 1.6)に設定
オプション:web表示用に最適化のみ選択
※「web表示用に最適化」以外の設定は、広告/高画質印刷用・IllustratorでPDFを修正する用の設定なので、必要ありません。
※「上位レベルのレイヤーからAcrobat レイヤーを作成」も現行のPDFには必要ないので、チェックを外します。

③「出力」の設定

出力の各設定

カラー変換:出力先の設定に変換
出力先:sRGB IEC61966-2.1に変更
プロファイルの埋め込み:プロファイルを含めない

④「圧縮」の設定

圧縮の各設定も細かく指定する

▼カラー画像
画質:最高 ダウンサンプル:300dpi 超える場合450dpi
▼グレースケール画像
画質:最高 ダウンサンプル:300dpi 超える場合450dpi
▼白黒画像
ダウンサンプル:300dpi 超える場合450dpi (上2つを変更すれば、こちらも自動的に変わります)にそれぞれ変更

⑤設定が完了したらPDFを作成してください。

その際、下記のようなアラートが出ますが、web閲覧用のPDFを出力するには、特に問題ないので、そのまま「OK」を押してください。

アラートはweb閲覧用のPDFを出力するには問題なし

以上です。
細かい設定をすることで、画質の劣化とファイルサイズを抑えた書き出しが可能になります。設定は保存できるので、二回目以降は作業効率もアップ。
ファイルサイズをダイエットする手順をフロー化することで、ユーザーの閲覧への負荷も、作業者の手間も同時にダイエット!

慣例化した小さな作業でも、気づきがあれば即見直し!
皆さんもどうぞお試しください。

専任部 和泉でした!おおきに!

参考サイト
用途に応じて適切なPDFをIllustratorから書き出す – DTP Transit
Adobe Acrobat Pro DC での PDF の最適化
透明ブレンドスペースは〜とイラレでPDFへの保存時にアラートが出る理由 | ラフのラフ?

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