できることからコツコツと。目的にあわせたサイト改善策を年間通して積み重ねました。/フードキャリア

フードキャリア

目的とゴール

栄養士・管理栄養士向けの求人情報メディアサイト『フードキャリア』のサイト改修を、1年間に渡って担当いたしました。
改修以前より、サイトへの流入施策として広告出稿を行っていたため、一定のアクセスは流入していたものの、「成約につながらない」という課題がありました。

現行のサイトがPCブラウザのみを対象としたデザイン・コーディングだったことから、スマートフォンからのアクセスの直帰率・離脱率が高いことが大きな原因のひとつだったのです。
すべてのページをスマートフォン化することが理想ですが、限られた予算内で効果をだすために、まずは成約までの導線に関わるページを中心にスマートフォン化対応を行い、短期間で成約数の増加につなげることを目指しました。

PC・スマホレイアウト改修 提案書

成約率500%アップ!

初めてフードキャリアを見るユーザーに実際に操作してもらいユーザー観察を実施。どのフローでつまづくか、数字だけでは現れない問題点を何度も確認し、構成・デザイン・テキストなどのUI改善の足掛かりとしました。
また、求職者専任の担当者が悩み相談から内定までマンツーマンでサポートする体制があり、成約した利用者の満足度が高いフードキャリアの特長を、成約までの動線の中で伝える構成にしました。

公開後、効果はすぐに現れました。
スマートフォン対応と導線フローを改善したことで、スマートフォンユーザーからの成約率が500%アップ。 担当者さまからも、他にもできることからどんどん取り組みたいというお声がけをいただきました。

「フードキャリア4つの特長」ページ
POINT
なぜ成約につながらないのか。コンテンツが悪いのか。そこを疑う前にまず、ユーザーに届いているか確認が必要です。
使われないコンテンツや機能だから役に立たない、捨ててしまおうと考える前に、ボトルネックを見つけ、解消するだけで、今回の事例のように流れが大きく変わることもあります。いろいろな課題を毎日のように見続けるプロだからこそ、それを見抜く力が求められます。

目的にむけた最短距離を改善提案

その他の課題としては、求職者が考えること、悩むことを解決するようなコンテンツがなく、サイトの独自性が不足している点です。
それに対し、「ライフスタイルに合わせた仕事の選び方」といった情報をコラムページとして設け、サイトに訪れるユーザー増加を狙いました。

また、採用担当者向けのページがほぼ使われない状態であり、これまではお問い合わせフォームが設置されているのみで、どのようなことが期待できるかページ上で明確に示せていないという課題もありましたが、掲載料やマッチング率について特徴を示し、問い合わせ後の流れをグラフィックを用い明瞭に示すことで、問い合わせ率の向上につなげました。

他にも、サイト全体の離脱率を抑えるための施策として、リアルタイムのお問い合わせチャットを導入。会話形式で気軽にお問い合わせができるように配慮しています。

「栄養士コラム」ページ
採用担当者向け 「サービスの流れ」ページ
(右下)リアルタイムお問い合わせチャット
POINT
フードキャリアサイトでいえば、単にスマホ化対応が目的ではその後の改善にはつながらなかった可能性があります。
付け焼き刃な対応ではなく、先の改修を見据え、サイトの構造が破綻しないか、そこを担保できる制作ができるか、制作会社の質が問われます。
目的と予算のバランスから、やりたいこととやるべきことを整理し、お客さまに提案することこそ、我々のミッションと言えるでしょう。

スタッフ

Producer 矢澤
Director 木村
Designer 古川、小森
FE 田中、槇、中山
SE 矢野、早川、石原
カテゴリ
マッチングサイト(求人)
リリース
2016年2月
URL
https://www.fd-career.com/

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